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2010年1月2日土曜日

なぞなぞ(グルメ系):宮中のお雑煮はどんなものなのでしょうか?

ネットウヨを激高させる話題を一つ。ニッポンの「美しい伝統」であるお雑煮。地方地方で様々なお雑煮がある。いずれもとても美味しそう。ところで天皇家ではお正月にどんなお雑煮を召し上がっているのだろう。皇居の所在地である関東ゆかりのすまし汁仕立てか、それとも伝統の京都風の白味噌仕立てか? 正解はお餅に白味噌とゴボウ。でも汁仕立てではない。こんなもの:



解説はいろいろあるが、wikipedia によれば:
菱葩餅 - Wikipedia: "菱葩餅(ひしはなびらもち)は、ごぼうと白味噌餡とピンク色の餅を、餅もしくは求肥で包んだ和菓子である。通称花びら餅。
当初はごぼうが2 本であったが、現在では1 本のものが主流である。 平安時代の新年行事「歯固めの儀式」を簡略化したもので、600年も宮中のおせち料理の一つと考えられてきた。 歯固めの儀式では長寿を願い、餅の上に赤い菱餅を敷き、その上に猪肉や大根、鮎の塩漬け、瓜などをのせて食べていたが、だんだん簡略化され、餅の中に食品を包んだもの(宮中雑煮とよばれた)を、公家に配るようになり、さらには鮎はごぼうに、雑煮は餅と味噌餡を模したものとなった。"

おひな様に飾る段々に積んだ菱餅みたいなもんだが、おいらがこれを知ったのは、美智子妃殿下が天皇家にお嫁に行かれたときのこと。新聞で宮中のお雑煮として紹介されていた。おいらは美智子妃殿下は可哀想に、お正月なのに普通の「お雑煮」が食えないのだと怒ったものだ。でもこれだと、少なくともモチを喉につまらせる事故は起こりそうにない。合理的だ。

ニッポンの古来からの「美しい伝統」とやらは、最近作られたものが多く本当の古来からのものは少ないという例。過去を過大に美化するNHKの大河ドラマなんかその典型だな。

2009年12月13日日曜日

『蜘蛛の糸』のカンダタもニュートン力学を知っておれば自分だけ助かった!

今朝の日経新聞を読んでいて思わず大笑いしたコラムがあった。最終ページにある歌人の小池光氏の「うたの動物記」。歌人がニュートン力学を語る。さらにお釈迦様が垂らした蜘蛛の糸をよじ登っていて自分だけが助かろうとして地獄に逆戻りしてしまったカンダタも、「うまくやれば」本当に自分だけ助かることが出来たと述べる。「ポリティカリー・ノット・コレクト度」100%。座蒲団三枚。あまりに面白いので要旨をご紹介。メモだね。

要旨:
芥川龍之介『蜘蛛の糸』。カンダタがお釈迦様が垂らしてくれた蜘蛛の糸にすがって地獄からの脱出を図る。振り返ると無数の亡者がわれもわれもとすがってくる。「この蜘蛛の糸は俺のものだ、下りろ、下りろ」と叫んだ瞬間、糸が切れて自分も地獄へ再転落してしまう、という誰もが知る話。

だがこのとき、掴んだ手の下のところで糸が切れればカンダタだけは助かった。ゆっくりと徐々に引けば手の上で切れ、一気に引くと下で切れる。ニュートンの慣性の法則の教えるところである。芥川はニュートンの法則を知っていたのかしら。


たぶん芥川龍之介は、ニュートン力学なんかには関心がなく、自分の「みんな一緒」哲学を強調したかったのであろう。芥川龍之介の考えは、「みんな一緒に極楽に行くことを考えるべきだ。自分だけ助かろうとする根性はさもしい。みんな一緒に極楽に行くのでなければ、みんな一緒に地獄に留まれ」というもの。考えてみれば、まことにニッポン的な「みんな一緒にお手々つないで仲良く楽しく」哲学ではないか。この哲学は昨今始まったものではないのである。

この芥川哲学は、みんな一緒に大国化し、みんな一緒に惨めになり、またみんな一緒に経済発展した昭和の時代には、確かな合理性を持ったものであった。でもいまからの時代はどうなんだろうね。

昨今の政治を見ていると、ニッポンは確実に「アルゼンチン化」しつつあると思う。第二次大戦前までは、世界一の生産性を誇ったの農業部門の存在のおかげで世界有数の豊かな国であったアルゼンチンも、稼ぎのある農業部門からオンブに抱っこの工業部門に所得を移転するというペロン以降のバラマキ・ポピュリズム政治のおかげで、稼ぎ手である農業部門は全くやる気と勢いをなくし、人のおカネに頼る工業部門はいつまで経っても発展途上のままで、結局国民は完全に生産意欲を失い、「政府からいくら貰えるか」ばかりを気にする国民に成り下がり、国は急速に衰退していった。「農業」と「工業」を置き換えると、全くいまのニッポンでそのものある。

苦しいときは「みんな一緒に堪え忍ぶ」というのは道徳的な意味もあるが、「みんな一緒に人からお金を貰うことばかり考える」というのは、道徳的堕落としかいいようがない。こんな「みんな一緒」からは、自分だけでも脱出を図るべきである。

そのためには「ニュートン力学」ばかりでなく、いろいろ勉強しておく必要があるね。

2009年10月15日木曜日

国土交通大臣:「訪日外国人を増やせ、観光庁予算は4倍に」……お金を遣うだけで外国人が来るもんでもないでしょう、ウヨを撲滅することが先じゃないか?

このニュース:
NIKKEI NET(日経ネット):訪日観光客2000万人目標、前倒しを: "国交相、観光庁発足1年で 観光庁が1日、発足から1周年を迎えた。前原誠司国土交通相は同日の記者会見で、2020年に訪日外国人数を2000万人に増やす同庁の目標について「あまりにも計画として甘すぎる。できるだけ前倒しする努力をしたい」と述べ、目標を上方修正する考えを示した。具体的な目標設定については月内にも新たな審議会を設け、策定する方針を明らかにした。

国交相は「パリやローマは1都市で年6000万~7000万人の外国人が訪れる。自然や文化遺産など観光目的が多い日本で現状はさびしい限り」と語った。政府は「10年に訪日外国人を1000万人」との目標を掲げていたが、それと並んで昨年10月の観光庁発足時に「20年に2000万人」との新たな目標も設定した経緯がある。

金融危機の影響もあり、09年の訪日外国人は600万人程度にとどまりそう。「10年に1000万人」の目標達成はほぼ絶望的。同日記者会見した観光庁の本保芳明長官は、この1年を振り返って「観光庁は数字を上げていくことが一番の仕事。数字が上がっていないのは申し訳ない」と陳謝した。(01:55)"
前原大臣の焦りは分かる。09年度の訪日外国人数は昨年度比2割減となった。みんな日本に来なくなったのだ。このままじゃニッポンはいよいよ世界のイナカと化す。でも今のシステムではお金をばらまいてもイナカの農村地主が儲けるだけ。またぞろ「リゾート法」の二の舞になる感じだ。

観光庁は、そもそも「観光」とはなになのか、もう一度「観光」の原義に返って勉強する必要がある。興膳宏氏の名コラムが参考になる:
Letter from Yochomachi: 9/27 Today 世界観光の日……日本一の「観光地」はどこ?: "「観光」の語は、『易経』に始めて見える。「国の光を観る。用て王に賓たるに利あり」とあるのがそれである。「国の光を観る」とは、国の盛んな繁栄の様を観察するということ。そうした輝かしさにあこがれて、多くの人々が国王の賓客になろうとする。

首相は新年の施政方針演説で、外国人を対象とした「観光立国」の政策を推進すると述べた。それはよいが、そのためには国が応援団ではなく、当事者であるとの立場をよほど自覚してもらう必要がある。"

そう、「観光」とは「国の光」なのである。ネットウヨが排他的ナショナリズムを臆面もなくわめき散らし、既得権集団がエゴばかり押し出してごねているような国に「光」はないのである。この辺を正すのが、まず一番望まれること。

このページにも触れてあるが、ニッポンで一番外国人観光客を引き寄せている場所はどこかご存じか。京都でもない、箱根でもない、銀座でも浅草でもない、別府でもニセコでもない、もちろん島根・山口や鹿児島の薩長イナカでもない。それは新宿なのである。新宿は観光庁なんかから一銭もお金を貰っていないはず。ただ外国人に対し寛容であり新宿の人口の10%は外国人だ。これが外国人を引き寄せている。ここ:
なぞなぞ「外国人観光客が一番訪れる日本の“観光地”はど〜こだ?」

イナカの地主を儲けさせるだけの「箱物観光投資」なんか止めて、みっともないネットウヨを撲滅することにお金をかけた方がよほど効果的だと思う。

2009年10月14日水曜日

NHKクロ現:コンビニで「サケ幕の内弁当」だけがなぜ売れる?

今晩のクロ現。クニヤが不思議がっていたが、不思議でも何でもないと思う:
クローズアップ現代 NHK10月14(水)放送コンビニ弁当 値下げ競争の舞台裏:”「便利さ」を徹底的に追求してきたコンビニエンスストアは、次々と新商品やサービスを開拓し、これまで不況知らずの成長を続けてきた。しかし、今回の未曽有の不況の中、かつて経験したことがない苦境に立たされている。その最大の要因は、弁当や総菜の落ち込みだ。飲料や雑誌など一緒に他の商品を買ってもらえる弁当は、最大の"キラーコンテンツ"と言われていた。この売り上げ減少の背景にあるのは、消費者の変化。スーパーや量販店が次々と売り出す激安弁当に客が殺到するように、「便利さ」よりも「安さ」が重視されているためだ。”

そもそもニッポン人は昼飯に拘りすぎだった。今朝のアホ朝連続ドラマを見たが、主人公の新しい職場の上司が食っている「愛妻弁当」に驚倒。昼間からかさだかい豪華な三重の重箱をむしゃむしゃ食っている。あれはいくらなんでも食い過ぎで、見ていてキモチが悪くなった。そういう平成ニッポンのバブル的風潮が見直されつつあるのが、今のコンビニ弁当の売り上げ不振の根本原因だろう。

コンビニでいま売られている弁当は、いずれもツーマッチでカロリーが高すぎる(だからあのまずい幕の内弁当を栄養士は薦めるらしい)。それが売れなくなったのはNHKクニヤは不況が原因だとかアホなことを言っていたが、今までがバブルで異常だったに過ぎない

先進国では、接待でもない限り、昼飯はホットドッグかサンドウィッチと決まっている。日本のバブル以降の食生活が食い過ぎでお金のかけ過ぎだったのである。昼飯なんかにお金を使わなくなったのは、とてもいい傾向である。

今までのこの異常な風潮を人為的につくり出して自分らが儲けようとしてきたのが「農村既得権集団」だ。マスコミを総動員して、本来は質実剛健だったはずの日本人を「オイシ〜!」絶叫連発のバカ民族に堕落させてしまった。あいつらがマスコミを通じてこういう国民洗脳活動をはじめて以来、ニッポン人は食いものことしか考えない卑しい民族になってしまったのである。悲しい哉。いまそれが通じなくなってしまったので彼らは慌てている。

ところが、今日スーパーに行ったが、主婦たちはいまだに商品の原産地表示を必死に見ている。国産食材は二倍もするのに、わざわざ選んでそれを買っているのだ。アホかと思うが、農協(全農中)のメディア支配力たるや、まだまだ恐るべし。国民の無知さ加減を増長させ、さらにそれにつけ込んで儲けようとするのは悪質である。でも、いまの不況で、すくなくともお父さんたちは食い物にお金を掛けなくなったとすれば、それはとてもいい傾向である。資本主義発展の原点が、食い物に対する出費の節約にあるのは、江戸時代の商家の決まり事を見ても明らか。ニッポンの将来のためにも、質実剛健の風潮が定着することが望まれる。

2009年10月8日木曜日

なぞなぞ(JR系):どうして台風でJRだけが「運休」や「運転見合わせ」が多いのでしょうか?

NHKによると、今日の台風18号で、私鉄に較べ際だってJRの運休が多かったという:
NHK首都圏ニュース: "首都圏の鉄道は、台風が接近した午前8時前後から、JRがほとんどの路線で運転できなくなり、山手線が最高で4時間、京葉線が7時間、中央・総武線の各駅停車が6時間にわたって運転を見合わせました。

この影響で、あわせて2657本が運休し、296万人に影響が出ました。

JRによりますと、影響が出た乗客の数としては、過去最大規模だということです。"

6700人が線路を歩かされたというのだからすごい。これは全国の台風被害(暴風の最中に屋根に上がり落っこちて死んでしまわれたお年寄りなど)のなかでも、圧倒的に大きい国民経済的な損失ではなかったか。でも私鉄は平常通りに運行しているところがほとんどだった。なぜJRだけが運休? NHKはその謎に迫ってくれた:

要は、JRでは数年前の山形県の風による事故以来、風速がある一定程度(25メートル)を越えると自動的に電車を停止させる設備を導入し、風速計を首都圏180個所に設置したが、今回そのシステムが「作動」したので自動的に「運休」したとのこと。

「いや〜、さすがはJRですな〜。人命の安全を第一に考えている! なんせニッポンでは人命は地球より重いのだから当たり前のこと。エライ、エライ」

と、思うのは少数派じゃないか? とりわけ線路を歩かされた6700人の乗客はそんな風には考えなかったと思う。しょせん、今はやりの「安全、安全」を第一に考えておけば、おいらの責任は免れるという「JR的な事なかれ主義」体質の現れでしかないのではないか。これこそ進歩的というなら、私鉄は、儲け主義で、人命軽視をしているとでもいうのか?

わがニッポンでは「安全」と「安心」が最優先らしい。鳩ぽっぽ君の政策を見てもわかる。でも、たかがあの程度の風で都市機能が麻痺してしまうようなニッポンのインフラ整備状況は、まだまだ後進国並みではないか。クマ道路なんかにお金を回すのは止めて、少々の台風でもビクともしない都市インフラをぜひ整備して貰いたいものである。さもないと「クマ道路」をつくるお金すらニッポンは稼げなくなるのである。

2009年9月20日日曜日

なぞなぞ(エコロ系):なんで欧米では完全に死語となった「ロハス」がニッポンではもてはやされるのでしょうか?

テレビを見ているとまたしても「ロハス」礼讃番組。「ロハスはアホだね」とカミさんに言うと、「ロハスとはなんぞや、聞いたこともないぞ」という反応。うちのカミさんは60年代からの筋金入りのフランス左翼インテリで世界の新聞は毎日読破するという貴重な散人の情報源。それが「ロハスとはなんぞや」という。驚きました。さっそく調べてみると、その通りでした:
LOHAS - Wikipedia: "LOHAS(ロハス、ローハス)とはLifestyles Of Health And Sustainability (健康と持続可能性の(若しくはこれを重視する)ライフスタイル)の略。健康や環境問題に関心の高い人々のライフスタイルを営利活動に結びつけるために生み出されたビジネス用語である。
日本では一時的に注目されたが現在では完全に下火となっている。"

そうだったのか! なんでNHKなぞのテレビではいまだに「ロハス礼讃番組」のオンパレードなのだろう。考えるにこういうことだろう:

つまり、「ロハス」をメシの種にしている農村既得権集団の影響力がニッポンではいまだにすごく強いと言うこと。日本の農協(全農)は巨額の資金量にまかせてニッポン最大の巨大広告会社や経営状態の悪いテレビ局を買収し、自分たちの都合のいいようにニッポン人の洗脳プログラムをはじめていることは既に知られていること。「ロハス」とはあいつらにとって恰好のキーワードだったわけ。おかげでナイーブなニッポンの主婦層は、ブランド信仰と同じ感覚でこれが世界のスタンダードだというばかりに「ロハス、ロハス」と喚くことになった。自分たちが時代遅れですごくカッコワルイということに気がつかされていないのである。

「温暖化ガス25%削減」についてもそう。世界のまともな国では誰もそんなことは真面目に考えていない。人口を減らす以外にはとても実現できない目標なのである。散人が小さいときの世界人口は20億人(中国は4億人)、いまや60億。日本も日露戦争当時は人口は3000万人に過ぎなかった。世界的に人口が増えすぎたことは事実。民主党が本気で温暖化ガス25%削減を言うなら、事後ピルの全面解禁や子供を作るのは罪であるとする「一人っ子政策」を導入するべきだろう。それをやらないで(まるで反対の「子育て支援」なんかやって)「国際的リーダーシップを発揮する」というのは、落ち目の国が伸び盛りの他国に桎梏をはめることで自国の相対的地位を維持しようとするエゴイスティックな陰謀にしか過ぎない。民主党がそこまで悪知恵があるとは思えないし、そもそもそんな国際的影響力はない。単なるアホなのである。

ともあれ農村既得権集団の宣伝に惑わされて「ロハス」なんか言っていると、世界的に恥をかくことになるというお話し。おわり。

2009年1月23日金曜日

なぞなぞ(文学と政治系):オバマ大統領の愛読書はなんでしょうか?

オバマは読書家として知られている。格調高い演説からもたくさん本を読んできたことがわかる。出歩くときもよく手に本を持っている(左の写真)。でもいまでも読む「愛読書」となると、相当限られてくる。何が愛読書なのか? ルモンドが調査してそれを公開した。この愛読書こそが今のオバマを形作っていると。
Les livres qui ont fait Obama - Blog LeMonde.fr: "Ce qui ne l’a pas empêché de se nourrir en permanence des tragédies de Shakespeare, de Moby Dick, des écrits de Lincoln, des essais du transcendantaliste Ralph Waldo Emerson, du Chant de Salomon de la nobélisée Toni Morrison, du Carnet d’or de Doris Lessing, des poèmes d’un autre nobélisé Derek Walcott, des mémoires de Gandhi, des textes du théologien protestant Reinhold Niebuhr qui exercèrent une forte influence sur Martin Luther King, et, plus récemment de Gilead (2004) le roman à succès de Marylinne Robinson ou de Team of rivals que l’historienne Doris Kearns Goodwin a consacré au génie politique d’Abraham Lincoln, “la” référence du nouveau président.

Pardon, on allait oublier, le principal, le livre des livres : la Bible, of course."
聖書とシェークスピア悲劇とマルティン・ルーサー・キングとエマーソンはわかるけれど、『白鯨(Moby Dick)』が上位に出てくるのはちょっと意外な感じ。これはどう解釈すればいいのか。散人流独断と偏見の読みときをご披露する:

おいらも『白鯨』を読んだばかり。そのときの感想はここ。でももう一度読み返してみて、この本をこんな風に解釈するのは「まだまだ幼稚であった」と実感。もっとエライ本なのです。

八木敏雄の解説に因れば D.H.ロレンスはモービー・ディック(エイハブに追われるクジラ)は「白色人種の最深奥に宿る血の実体」であり「メルヴィルは彼の人種が亡びること、理想主義が亡びること、『精神』が滅びることを知っていた」と書いているそうな(アメリカ古典文学研究 (講談社文芸文庫))。博覧強記のオバマだから当然ロレンスの解釈は承知した上で読んでいるのだろう。

モービー・ディックを追い回すピークオッド号の乗組員の国籍はまさに多様そのもの。船長と航海士こそアメリカ生まれのクエーカー教徒だが、銛打ち手(船長並みの給料を貰う上級船員)は、ポリネシアの食人種、中国人、黒人、アメリカインディアンという具合。水夫も世界中から集まっている。みんなそれぞれ超人的な体力と技能を有するくせ者揃い。それを一つにまとめているのがエイハブ船長の狂信的とも言える信念と指導力だが、エイハブ船長も認めているように結局は鯨油という金銭的利益とクジラへの狩猟民的闘争本能が持続性のある結束を生み出している。まさにアメリカ合衆国。

ただ建前もある。乗船するにはキリスト教徒でなければならない。主人公(イシュメール)の親友となった食人種の銛打ち(クイークェグ)は毎晩へんな偶像に礼拝する異教徒だが、主人公は「かれはあらゆる人の子とその魂が所属するところのあの万古不変の普遍(カトリック)教会の一員である」と船主を説得して乗船させるのである。これもまたアメリカ合衆国的。オバマが好きなのもわかるのである。

しかし困ったこともある。ピークオッド号とはアメリカ合衆国そのものであるとして、最後にピークオッド号(アメリカ合衆国)は白鯨(白色人種の精神)に敗れて沈没してしまうのである。これは困る。これは(オバマ的には)どう解釈すればいいのか。

それには八木敏雄のこの小説の構造分析がとても参考になる。この小説は最後のエピローグがそのまま最初の出だしに繋がるという「循環構造」になっているというのだ。実際読み終わってすぐに最初のページに戻ると、驚くなかれ実に自然に連結してしまうのだ。永久運動ならぬ「無限循環構造」の小説なのである。

今回はピークオッド号は白鯨に負けた。でも勝敗はしょせん確率の問題。何度もやっているうちに必ず勝つときが来る。そのうちにクイークェグの銛が白鯨の目を射抜く時が来るのだ。そこではじめてこの小説『白鯨』はお終いとなるのである。それこそD.H.ロレンスが予感していた結末だ。

オバマは「雑種(混血)のアメリカ」が、必ずローマ以来続いてきた「白色人種(ヨーロッパ)の支配」を打ち破り、世界の王者になる、そしてあり続けるという強い信念を持っているのだろうというお話し。おわり。


PS:メルヴィルはアジア人については「古い因習にとらわれたあげく、どん詰まりの糞詰まりになってしまった劣った人種」という表現を使っている。でも、普遍的な価値観を受け入れたアジア人はピークオッド号ですごい力を発揮するのである。これもオバマの価値観を考える上で面白い。

2009年1月15日木曜日

なぞなそ(税金系);消費税率のアップで一番損をするのは誰なんでしょうか?

麻生太郎は消費税を上げると言ってたいへんな攻撃に晒されている。NHK「クロ現」でも取りあげられた:
クローズアップ現代 NHK激突国会の行方~揺れる“麻生自民党”~支持率の下落が止まらない麻生内閣。「選挙の顔」として選ばれた麻生首相は、解散総選挙を先送りする中で求心力の低下が指摘され、またバラマキ批判が消えない定額給付金や消費税増税へのスタンスなどをめぐっても、党内には路線対立がくすぶっている。
国民を満足させる政治を行おうとすれば税収が足らない以上、税収を増やすことは当たり前。いったい誰がそれに反対しているのか?

正解は、一番一人あたり消費支出が多い階級。消費税を上げられては困るのだ。いったいそれは誰なのか? それは「農村住民」なのでありました:
世帯の一人あたり年間家計費は、サラリーマンより農家の方が15万円以上多い(日経): "農林統計協会によると、2000年時点で農家の一人あたり家計費135万円に対し、勤労者一人あたり家計費は120万円だったとのこと。1970年時点では勤労者が農家より12万円多かったが、80年に逆転、その後は一貫して農家が勤労者を上回っていると。"
消費税を上げられては困るのは一番じゃぶじゃぶ消費にお金を使っている集団。即ち農家。農村の所得は少ないと言い立てるが、それは税務署が把握している所得のことであって、所詮自家営業、いくらでも逃げ道がある。自家消費米や縁故米は売上から差し引くのが通例だし、一家に四台クルマがあってもガソリン代などは必要経費として控除できるし、一家の資産も(ネットコンサルタントの事例では平均4億円)無税で相続可能。一人あたりの消費支出額こそが裕福度を測る指標なのである。ニッポンでは農家の方が裕福。にもかかわらず、「環境」とか「安全」を言い立てて、不安を煽り、都市勤労者階級から更にカネを毟り取ろうとしている。

税金を払わないで、税金の恩恵を享受しまくっている集団こそ、まともに応分の負担をするべきではないのか。それを是正するのが消費税率のアップだ。麻生は間違ってはいない。

NHKなどの既得権集団利益代弁団体が、麻生攻撃に走るわけなのである。

2008年10月25日土曜日

なぜニッポン人は刹那的なグルメ消費に法外なお金を遣うのでしょうか?

テレビを観ていたら、またしても「大間マグロ」の宣伝番組。なんでも消費者は「国産」という名前が付くだけで数倍の値段を払うらしい(日経Plus1)。日経夕刊の新連載「おたふく」(山本一力)も、鱶のヒレにお金の糸目を付けない札差のために経済性を無視してたいへんな苦労をする江戸商人のお話。世界大不況が今から始まろうというのに、実に脳天気なものだ。紀田順一郎先生もこの風潮を憂っておられたことを思い出した。

と思って紀田順一郎センセーのHPを観ると、すでに閉鎖となっている。幸いメモしていたテキストが残っていたのでご紹介。「ニッポンの成金のお金の使い方」というタイトルだったと記憶する:

■国民性ということには相違ないのですが、こうした性格をつくりあげたものは、長い長い鎖国時代を通じて、上昇志向や一定の努力が、巨大な壁のような支配社会体制によって全面的に阻まれてしまう風土をつくりあげてしまったのです。福沢諭吉が「封建制度は親の敵(カタキ)でござる」といったその言葉には、血を吐くような怨念がこもっていたといえましょう。
 
■江戸時代の商人は、いくら稼いだところで、社会の上層には参画できません。階級的な地位が低かったからです。ここにもうけを絶対に公共に還元せず、衝動的に濫費するのが当然、どこが悪いという感覚が生まれたのです。市民的革命を経た西欧ブルジョアジーとの決定的な差異といえましょう。


けだし名言。ニッポンの庶民は、いくら努力しても制度的に道が閉ざされているため、上層への移行が出来ない。だったら手軽に出来る「グルメ」とやらで刹那的な満足を見いだすしかないのである。江戸時代にいくらお金があっても身分制で縛られて上層への道を閉ざされていた「札差し」と同じなのである。

平成の時代になっても、封建時代と同じような閉塞感が社会に漂っている。無理やり這い上がろうとしたホリエモンなんかはエスタブリッシュメントによって社会的に葬り去られるし、政治家はイナカ地主の二代目三代目ばかり。人々は「グルメ」とか「エコ」とやらに逃避するしかないのだ。でも、それで儲けるのは、日本の支配者階層であるであるノーソン既得権集団。

悲しいことである。

2008年10月14日火曜日

なぞなぞ(宗教、グルメ系):「最後の晩餐」のメニューは何だったのでしょうか?

NHK衛星経由スペイン国営テレビを見ていたらこんな報道に出くわした。21世紀の「科学技術」のおかげで、ようやく真実が明かされたとのこと。これは、これは。とっても意外:


The Last Supper Menu: Revealed! (The Food Section: Appetizers)

アメリカの料理雑誌に掲載された「調査結果」らしい。

引用元を読めば分かりますが、回答は「ウナギの天火焼き」とのこと。おもしろいですね〜。

2008年7月25日金曜日

なぞなぞ:アメリカの大統領はなぜ「左利き」が多いのでしょうか?

これは知らなかった:
Maison Blanche: le grand complot de la (main) gauche | Rue89
最近の大統領5人のうち4人までが左利き(オバマとマケインともに左利き)とのこと。次ページの写真で分かる。何ででしょうか。

左利きは、右利き前提の社会制度の中で常に理不尽を感じながらそれを克服して生きてきたから、「とんがった」人が出やすいとの説明(世界左利き協会)。

そういえば野球選手もそうか。ユダヤ人もそうだな。

右利きの大統領は成功しないのが普通であるとのこと。最近ではカーターとブッシュ・ジュニアが右利き。ゴアも左利きだったそうで、順当に当時の選挙が成立していたら、ブッシュ・ジュニアは選ばれなかったわけで、最近の大統領5人は例外なく左利きだと言うことになる。

とにかく、左利きなどの「アウトロー」を許容する米国社会の強さを見る思い。

2008年7月18日金曜日

漁船からガソリン盗難が相次ぐ(社会) ― スポニチ ……そもそもなんで「道路特定財源」に?

漁協の「ゼネスト」には怒りを感ずるが、そもそもガソリンの値段も高すぎる:
休漁狙われた?漁船からガソリン盗難(社会) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース同市内では2月以降、被害届が出ていないものも含めて計10隻からガソリンなどが盗まれており、笠岡署にはプレジャーボートも含めて5件5隻の被害届が出されている。同漁協によると、周辺のガソリン価格はレギュラーで1リットル182円ほど。「被害額は少ないが、はらわたが煮えくりかえる。漁で利益も出ないし踏んだり蹴ったりだ」と経営環境の悪化に苦しめられる漁業者を狙った犯行に怒りを隠さない。
漁船やプレジャーボート用のガソリンになんで「道路特定財源」用の税金を賦課しなければならないのだ?

漁船は重油で動くと思ったら大間違いで、小型漁船や船外機は全部ガソリンで動く。おいらのバスボートは一人前にハイオクじゃないといけないし一時間で約20リットル必要。船舶は自動車とは違いエンジンを止めるとすぐ止まるから燃費が悪いのである。「道路」なんかひとつも使わないのに道路特定財源を負担するのは理屈に合わない。

ニッポンにはいろいろおかしなことが多い。

2007年2月17日土曜日

なぞなぞ(禿差別系):世界で一番ハゲ頭の比率が高い国はどこでしょうか?


このたびこれが明らかになりました。アデランス社の10年以上にわたる現地調査の結果が発表されたのです。


これ:
育毛、増毛、抜け毛予防はアデランス|企業情報|インフォメーション: "「世界の成人男性薄毛率」調査結果"

調査方法は、四人一組が主要都市で通行人の頭頂部を見下ろせる場所に立ち、二人が成人男性の人数を、二人がその中の薄毛の人を数えるとのこと。一個所で30分ずつ合計二時間で比率を出す。調査に一貫性を持たせるために現地調査担当チーフは10年間変わっていないとのこと。髪の毛に対するアデランス社の執念たるや、すごい。

各国比較表を転載しておきます:











一番の禿頭が多い国はチェコ。一番少ないのは中国(上海)とのこと。同じコーカソイド人種でも国によって大きく違うし、同じアジア人種でも国で違う。食生活とかストレスが影響するらしい。

2007年2月4日日曜日

なぞなぞ(地域差別系):全国都道府県別「厚顔無恥度」はどうなっているのでしょうか?


このたび掲題の調査結果を文部科学省が公開した。給食費の未払い状況の都道府県別データ。生活が苦しくて給食費を払えないというのなら分かるが、生活保護費や就学援助には給食費が上乗せされているという。それでも払わない親たちはやはり「厚顔無恥」なのだろう。


これが問題のデータ(PDF)↓ 一番下の表が都道府県別未払い比率:

kyuushokuhi_mibarai_chousakekka.pdf 

該当部分の画像:




上位にランクされているところは、さもありなんという常連さん達。

一方、感心したのは北陸から青森に掛けての地域。未納率が格段に低い。日本海側の人は真面目なのだ。

2006年12月8日金曜日

木の上に登って降りられなくなり消防隊に救出された野良猫は,その後どうなるのでしょうか?

さっきやっていたテレビ朝日ニュース。西宮市夙川沿いの松の木に登って降りることが出来ず6日間がんばった野良猫がついに消防隊に救出された(24人掛かりの大捕り物)。ところでこの野良猫は、この後どうなるのかということ。あっと驚き。 野良猫だから飼い主はいない。消防隊としても飼育責任はない。まあ,その後路上に放されてもとの野良猫に戻るというのが普通だと思うのだが,この場合この「野良猫」は「拾得物」の扱いになるのだそうだ。つまり野良猫が木に登って降りられなくなっていると消防・警察に通報した第一通報者の「所有物」と見なされ、野良猫はこの第一通報者に渡されることになるという。 この野良猫,消防隊員に噛み付くなど,相当凶暴で不敵な面構えだった。ありゃ,ちょっとやそっとで飼いならすことが出来ないたぐいの猫だな。第一発見者,お気の毒。 うちの猫も裏のカキの木に登って降りられなくなって,深夜近所迷惑の大声を出して喚き,散人が二段バシゴでもって救出したことがある。酔っぱらっていたからとても危険だったし,人が集まって大恥をかいた。馬鹿な猫には自分で自分の始末をとらせること。消防なんかに通報すれば,後で「扶養責任」を取らされるのです(まあ,放してやれば済むことですが)。

2006年8月29日火曜日

なぞなぞ(人種差別系):「どうして日本の奥様は笑う時に手で口を隠すのでしょうか?」(ウクライナの外人妻)


今晩の馬鹿番組「奥様は外国人」から。地方のウナギ屋の息子と結婚して豪邸に住むウクライナ出身の奥様の素朴な疑問(地方のウナギ屋は儲かるみたいだが、それは別にして、この奥様の素朴な疑問が興味深い)。回答役の武田鉄矢は「日本人は内臓を晒すのは恥ずかしいと思うのだ。口を大きく開けるのは”尻のアナの奥”を晒すのと同じことなのだ」と強引に外国人妻をねじ伏せた。果たしてそうか?


要は、日本人は歯並びが悪いからそれを隠すことが習慣になっただけ。これは日本だけの肉体的特徴であり、習慣でもある。半島でも大陸でもそう言うことはない。これについては竹内久美子の「学術的」説明がある:

Letter from Yochomachi: 「関西人には出っ歯が多い」(竹内久美子);


べつに「自虐的な」学説を言っているわけじゃない。事実を事実として認識することが日本人には欠けていると云うことを指摘したかった。これができないことが夜郎自大的な「ニッポンは世界一」という自己満足につながっている。

ネットに横行しているアホなニッポン・ナショナリストの近隣差別的な発言には吐き気を催す。遺伝的特性だから個人の責任ではないが、国際的人として発言したいなら、せめて歯列矯正をしてから言ったらどうか。

2006年6月6日火曜日

なぞなぞ(農水系):農林水産関係者は、なぜ憲法9条改正に反対するのでしょうか?



今日の農協新聞。憲法9条の改正を断固阻止すると:
農政ニュース/JACOM: "憲法9条を中心に改憲しようという動きを阻止しようと、農林水産関係者が各地で立ち上げた「農林水産9条の会」が発足1周年を記念して全国のつどいを5月28日に開いた。"
それはそれで結構なのだが、その理由がケッサク。

こういう理由らしい:
今回の改憲の動きが日本の食料自給率の低さと海外依存の強さとを関連させ、自由貿易を守り海外輸送の安全を確保する必要がある、といった理由づけをして9条改正が考えられていることが問題。こうした改憲の動きを抑えるためにも食料自給率向上とWTOルールの改定などを要求する運動を強めることや、消費者・市民との連携で農業や地域を守ることも一層重要になる

つまり、日本が自前でシーレーンを守る能力を身につけることは、農林水産関係者の利益に反すると言うことらしい。

あたしゃ、もうなんにも言いません。あきれたわ。

2006年4月14日金曜日

なぞなぞ:長塚京三のお気に入りの悪態(カース)は何でしょうか?



きのうの日経夕刊「プロムナード」で「理想の上司像」イメージの俳優の長塚京三が書いている。PTA小母さんが仰天すること請け合い。

それだけを取り出して紹介すると誤解を与えるかも知れないので、内容の要旨を:
  1. アメリカのテレビ番組で映画俳優が映画人養成学校の学生たちの前でインタビューを受けるものがある。長塚京三が好きなのは、その中での「あなたのお気に入りのカース(悪態)は?」というコーナー。映画俳優の答にたいていピー音が被る。
  2. 私自身(長塚)はめったに罵ったりしないが、二三の微妙な言い回しを使うことがある。
  3. 一つは「オトコ」という言葉。「しっかりしろ」、「恥を知れ」という文脈において使う(女性差別だと女性から異議をはさまれたこともあるが)。
  4. もう一つは「イナカ者」という言葉。
  5. 地方出身者を蔑もうというのではない。私(長塚)自身も地方出身者の血を受け継いでいる。むしろ誇りに思っている。
  6. だからこそ私(長塚)は、極めて反語的だが、ある種の怯懦(きょうだ)、あるいは計算の高さがさせる姑息な振る舞いを、「イナカ者」の処世と呼んで憚らない。オトコらしくない、と断じる。
  7. 「目に余る」、「むくつけし」と、上品に言い換えることはいいが、それでは、数を恃(たの)んで推し通ろうとするこの勢力に向けて、私の気が収まらない。

この人の文章がすごく良いので、毎回このコラムを愛読している。内容も良い。昨日のは痛快だった。

「ある種の怯懦(きょうだ)、あるいは計算の高さがさせる姑息な振る舞い」をしながら「数を恃(たの)んで推し通ろうとするこの勢力」には、ホンマに頭にきます。散人もそう言う連中を「イナカモン」と呼んでいます。

2006年4月7日金曜日

なぞなぞ(地域差別系):地方交付税で一番割を食っている県はどこでしょうか?



今朝の日経で仕入れたなぞなぞ。住民一人あたりの行政サービス金額で、一番得をしているところと一番損をしているところで、格差は2.5倍にもなり、一人あたりにして年間19万円もの差が出ているというのだ。

日経が出しているのは一人あたりの行政サービス額の数字。最も少ないのは、埼玉県と神奈川県。一人あたりで約13万円しか行政サービスを受け取っていない。一方、一番あくどく儲けているのは、やっぱり島根県。実に県民一人あたりで年間32万円もの行政サービスをもらっているというのだ。埼玉県と神奈川県の実に2.5倍。とても不公平だ。金額にして一人19万円といえば、大都市住民は4人家族で実に年間76万円も損をしているということだ。76万円もあれば、いろいろ楽しいことが出来るよ。

地方交付税に似たような制度は欧州にもある。税収が少ない地方自治体を「同じ程度に」是正するのが目的。ところが日本では、逆にそれを飛び越えて、税収が少ない自治体の方が地方交付税のおかげで、県民一人あたりにして大都市圏とは比較にならないぐらい手厚い行政サービスをばらまいているのだ。あいつらボリまくっている。

これは行政サービスだけを見た数字だが、その他にもいろいろな不公平な分配がある。例えばNHKのサービスだ。NHK視聴料の大半は都市住民が払っているにかかわらず、受益者は地方住民。一人あたりのNHK支出額を大都市圏と地方で比較してみたらわかる。同じく郵便サービスもそう。電気、電話もそうだ。民間のクロネコヤマトの宅急便ですら、全国一律の料金体系がゆえに大都市住民は余計な料金を負担している。

地方にボラレまくっている都市住民よ、怒れ!

2006年3月5日日曜日

なぞなぞ(地域差別系):「できちゃった結婚」比率は地域ごとにどうしてこうも違う?



今朝の日経新聞。「できちゃった結婚」が全国的に増加しているという::
<04年人口動態>「できちゃった婚」急増 厚労省まとめ | Excite エキサイト : ニュース: "厚生労働省は3日、合計特殊出生率(一人の女性が一生に産む子供の数に相当)が過去最低の1.29だった04年人口動態をさらに分析した特殊報告をまとめた。結婚前に妊娠する、いわゆる「できちゃった婚」で生まれた子供が全第1子に占める割合は26.7%で、80年の12.6%から2倍以上増えた。"
ところがこれを地域別に見ると面白いのだ。

地域別はこういうことらしい:

結婚前妊娠の割合は若いほど高く、15〜19歳は82.9%。20代の増加が著しく、20〜24歳で63.3%、25〜29歳で22.9%と、いずれも80年の3倍前後に達した。都道府県別では、(1)沖縄42.2%(2)佐賀35.6%が多く、逆に(1)滋賀、神奈川23.6%(2)兵庫23.9%の順に少ない。結婚前妊娠の割合が高い地域は出生率も高い傾向にある。

付言すると、高いほうの3位は岩手(33.4%)、4位熊本(33.3%)、5位青森(32.8%)。低いほうの4位は愛知(24.0%)、5位は京都(24.1%)。

圧倒的に関西(畿内)で低く、いわゆる地方で高い。

「娘を傷物にしてなんだ、すぐ結婚せい!」とねじ込む怖いお父さんが、地方じゃ多いということか。

はたまた、地方の方が男女の交際は「奔放」であるということか?

Posted: Sun - March 5, 2006 at 08:06 AM   Letter from Yochomachi   なぞなぞ   Previous   Next   Comments (8)